11:00にCheck out。2人で最寄りの駅まで。
離れ際、Vivianは寂しそうだった。
「火鍋、佛跳牆、美味しい物いっぱいあるから、絶対四川に来てね。」と。
まだ頭が混乱している。彼女の声と笑った顔が頭から離れない。
前に来た時のホステルに1人、トボトボと戻った。
1人でいたいと思ったのに、1人が味気ない。
1人の旅が楽だと思っていたのに、1人が楽しくない。
ホステルから出て、ポテトを食べて、ネパールのお土産にマグカップを買う。
やることがなくなった。
2人でいた頃、毎日時間が足りないぐらいだったのに。
いつも(早くしろよー)と思っていたのに、いなくなると手持ちぶさたになってしまう。
毎日何をしてあんなに遅くまで遊んでいたのかもわからなくなってしまった。
成都へ行きたい。
でも、行っちゃいけないとも思ってしまう。
俺を呼ぶ声。いたずら好きな顔。イライラするカメラ癖。
いなくなって寂しいものだと気付く。
ひとまずインドに行かなきゃ。