ムハンマドとカリムに連れられて、バス乗り場へ。
なかなか来れない土地だけど、またいつかの再会を願って。
12時にはカイロに帰ってきた。
そのままVivianが行きたがっているルクソールへのチケットを購入。
お昼にVivianとコシャリを食べた。
俺はそのまま食べたが、Vivianは唐辛子入れまくりでさすがに辛かったらしい。
カワエエなぁオイ。
カイロ市街まで移動。なぜかというと、、、
俺は一度行ってたが、Vivianがまだ行ってないエジプト考古学博物館に行きたいと。
(参照:エジプト考古学博物館、ツタンカーメン王の黄金のマスク、コシャリ)
いってらっさーい。
俺はその間カイロの街を散歩してた。
18時に見終わったVivianと博物館の前で待ち合わせをしていた。
でも、、、
ハリッドに会ってしまった。
(参照:エジプト初日(タハリール広場、シーシャ、運命の出会いへの序章)
この後のことは思い出したくない。
Vivianにも異国の地で怖い目に会わせてしまった。
彼女は何も悪くないのに。
何もできなかった。
この後のことは日記にも記していない。
記憶からの後述になる。
俺、Vivian、ハリッドはカフェに入った。
始めは穏やかな雰囲気だったんだ。
ここ数日どこに行ってたかを話していた。
俺らはアレクサンドリアへ行ってたよと。(元々アレクサンドリアへはハリッドが薦めてくれていた。)
彼の顔が曇る。
『2人でか?』と。
いわく、俺も彼女のことをいいなと思っていた。
→いや、お前彼女おるんちゃうんかーい。
(参照:エジプト考古学博物館、ツタンカーメン王の黄金のマスク、コシャリ)
お前はそれ知ってて抜け駆けをした。
俺は母親が心臓の病気なんだ。
でもお前に良くしてやろうと思っていたのでガイドしていたんだ。
でもこの仕打ちはなんだ。
( ´ ∀`){要は嫉妬やないかーい
『俺は母親の手術にあqswでfrtgyふじこlp;・・・』
ふんふん、ほんで?ほんで?
と思ってたら、Vivianがここでキレた。
「彼にそんなこと関係ない」と。
「私は自分の意志で彼といる。」
あかん、それ焼け石に水や。
いや、火口にガソリンぶっこんだ。
ハリッド激おこ。
眼がもうイッとる。
目の前で繰り広げられる英語の口論。
口を挟もうにも英語の理解が追い付かない。
辺りは夕闇に包まれてきている中、周囲に助けてくれそうな人はいない。
ハリッドはこうなったら意地でもカモからネギをぶんどらないと気がすまないだろう。
ハリッドとVivianの間に割って入るも、問題は俺だった。
ハリッドも、Vivianも。
左耳から右耳から英語で怒鳴られるとか聖徳太子でも理解すんの無理。
(えっと、左耳からこの女を刺し〇すとか、右耳からこの男はギャングだとかふんにゃらかんにゃら)
ハリッドがVivianにつかみかかるところを引き離し、Vivianと2人距離を取る。
ハリッドが激昂している、もう、事態は収まらない。
ハリッドの標的は金ヅルにしてる俺ではなく、暴力対象のVivianに向いたから。
何も、言い返せなかった。
基本5,000円以上は財布に入れていないので、昼も食べてチケットも買い財布にはほとんど現金を入れてなかった。
なにより、今はお金より彼女が攻撃されることが嫌だった。
街中でハリッドに1,000円そこらのいくばくかの金をたたきつけ、彼が拾おうとしてる間にトルゴマーン駅までVivianと逃げた。
走って。
息が切れるまで。
数百メートルは走って逃げただろうか。
振り切ったのをお互い確認しながら、お互いの安全を確認してベンチに座り、
どちらからともなく抱き合った。
お互い命の危険を感じたから。
こんな時までエジプトのおっちゃんは宗教上の理由で街中での異性との抱擁を許してくれなかったw
今は冷静だからタブーだと思うけど、さすがにこの時は勘弁してほしかった。
だって、彼女の手も怖さに震えていたから。
さすがに、追ってくることはなく無事に駅へ。

少し落ち着いて、なんであんな男といてたのか怒るVivian。
あの嫉妬の対象はVivianだったのか、それとも俺への怒りだったのか、彼女を攻撃する芝居で俺はただの金ヅルだったのか。
今となってはわからない。
ただわかっていることは、21時にトルゴマーンからVivianとルクソールへ向かうことだった。

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