【女子旅オススメ】お菓子・スイーツの神様!?福岡・大宰府天満宮に訪問したら必ず寄りたい菓祖中島神社九州分社

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博多が春の陽気に包まれ桜が満開のこの日、大宰府天満宮とお菓子の神様がいる神社を訪問することにした。

女子旅にもオススメ、お菓子の神様「田道間守命(たじまもりのみこと)」が祀られる菓祖中島神社へ!

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お菓子の神様『菓祖 田道間守』とは!?

御祭神は製菓道の守護神として崇拝されている『菓祖 田道間守』。

日本書紀や古事記などにも名が出てくるお菓子の祖神だ。

田道間守は第十一代垂仁天皇に「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)」を探し求めることを命じられた。

非時(ときじく:季節を選ばず)香菓(かぐこのみ:香り高い果実)をと。

当時の「非時香菓」は現在の橘(ミカンの原種)と言われており、当時では食べると年をとらずに長生きができると考えられていた。

田道間守は遥々海を渡り幾多の困難と苦節の末に「非時香菓」を得て、10年の歳月を経て大喜びで日本に戻る。

しかし、その帰国する1年前に天皇は崩御してしまっていた。

参考:垂仁天皇陵

悲嘆に暮れた田道間守は「非時香菓」の半分を皇后に献上し、もう半分はこの天皇陵にお供えした。

彼は献上後も嘆き悲しみ、ついには後を追うように亡くなってしまった。

砂糖も無い古に糖分を求めた果実はお菓子の起源と言われている。

苦労を厭わずひたすらに理想の果実を追い求め、天皇(お客様)のために努力する御姿から現在ではお菓子の神として称えられている。

菓祖中嶋神社

お菓子の神となった『田道間守命』。

その本殿は田道間守命の生まれ故郷の兵庫県豊岡市にある中島神社。

中島神社九州分社は昭和29年に九州菓子業者の多くの希望により太宰府天満宮内に創建された。

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行き方

年間で1000万人以上が訪れるといわれる太宰府天満宮。

中心部からだと西鉄福岡駅から1回乗り換えて30分程度。

太宰府駅に到着。

大宰府天満宮に続く参道は駅を出て右、約250mの参道には90店舗以上の店舗が参拝客をもてなしてくれる。

中には建築家 隈研吾氏によってデザインされた全国でも屈指の人気を誇るスターバックスも。

太宰府天満宮

全国に約12,000社ある天満宮の総本宮、大宰府天満宮に参る。

この地で亡くなった菅原の道真公の御墓所の上に創建され、その歴史は1100年以上あり国の重要文化財に指定されている。

御神牛

出迎えてくれる御神牛。大宰府天満宮に祀られている菅原道真公が丑年生まれであったことから境内では多くの牛像が奉納されていて、御神牛の頭を撫でると頭が良くなるとの信仰があるため眉間部分がピカピカつるつる。

石鳥居

石鳥居。およそ700年前に建立され九州最古の鳥居をくぐって中へ。

心字池と太鼓橋

太鼓橋は心字池にかかる3つ繋がった神橋で、仏教思想でいう過去・現在・未来の三世を現わしている。この橋を通ることで邪念を払い心身が清められるとされている。

「心」の字に形造られた心字池はのどかで気持ちいい。

志賀社

御祭神 海神綿津見三柱神を祭り、海上安全の守護神として奉祀されている。

心字池を眺めていると見落としてしまいそうになるけれど、美術工芸品ともいえる精巧な建造物でこれも国指定重要文化財に指定されているである。

麒麟と鷽の像

左が麒麟、わかりにくいけど奉献銅麒麟と書かれた石柱上に佇むのが鷽。

麒麟は聖人が現れて王道が行われる時に現れると伝えられ菅原道真公をたたえている。

鷽は幸運を呼ぶ鳥として天満宮の守り鳥として愛されている。

手水舎

手水鉢とも言われる一枚岩。中央に神亀が刻まれていて、除災延齢を意味している。

その脇にも亀石と鹿。

麒麟、鷽、鹿、亀、おっと隣にはまた御神牛が。

入口の御神牛と違って、ここの牛は少し脇道にあり人も全然いない。

先ほどの入り口の御神牛待ちの列に並び人目を気にすることもなく、心ゆくまで思う存分御神牛をまさぐれるスポットだ。

ちなみに自分は全身良くなってほしいので顔から頭からお腹から足からシッポの先まで丹念に愛撫しておいた。

本殿

本殿に到着。

919年醍醐天皇の勅令を受けて造営され、檜皮葺きの屋根を備える五間社流造(ごけんしゃながれづくり)の社殿だ。

現在の社は消失後1591年に再建され、築400年が経過した現在も豪壮華麗な姿で参拝客を迎えてくれる。

菓祖中島神社 九州分社

本殿を右手から出てすぐに『菓祖中島神社 九州分社』はある。

中島神社は「田道間守命」のお墓が垂仁天皇陵の池の中に島のように浮かんでいることが由来とされている。

九州の菓子業者が商売繁盛の祈願に訪れる場所で、九州で美味しいスイーツが食べられるのはもしかしたらこの神社の御利益なのかもしれない。

菓祖中嶋神社を訪問時に味わいたい『梅が枝餅』

お菓子の神様を参った後で、やっぱり食べたくなる甘いモノ。

ここ太宰府で絶対に食べておきたいスイーツといえば『梅が枝餅』だ。

九州中の人が知っている鉄板グルメに数えられる餅菓子で、小豆餡を薄い餅生地でくるみ梅の刻印が入った鉄板で焼き上げたお餅。

菅原道真公を埋葬する際に彼が愛した梅と餅を一緒にお供えした故事に由来した名物。

ここ太宰府に店舗を構えている全てのお店が「梅が枝餅協同組合」に加入していて商標登録や一律1個130円と価格などを統一している。

手焼きが主流だったこともあるが、現在では自動焼き機を導入している店舗も多く、焼き機の動きを見ているだけでも楽しい♬

以前に広島県の宮島で厳島神社を参った時にも同じように機械でもみじ饅頭を作っていたのと似ている。

(参照:海外旅行客からも人気の日本が誇る世界遺産 嚴島神社(安芸の宮島)

ここ太宰府には何十件もの梅が枝餅のお店が軒を連ねる。

中でもここ『かさの家』は100年変わらない味を提供し、平日でも行列ができる太宰府天満宮参道の超人気店!

もち米とうるちでもっちりした餅皮と、北海道産の小豆あんがシンプルで素朴な味わいの梅が枝餅。

使い込まれた焼き型で焼き上げられた皮は香ばしく、小豆の甘い香りが食欲をそそる。

太宰府天満宮の食べ歩きには欠かせない絶品のお菓子だ。

ぜひ太宰府天満宮を訪れた際には菓祖中島神社九州分社でお菓子の神様を参った後で、梅が枝餅に舌鼓を打ってほしい。

きっと美味しさもひとしおだから。