
古くからの友人に会いに滋賀県に。
ここ『近江八幡』は古くから近江商人の発祥の地として栄えた街。
古くからの、風情ある街並みが今も残っている。

滋賀県って琵琶湖がやたらと有名でブラックバスとか鮒ずしとかが取り上げられがちだが、商人の街として今なお交通の要となっている地である。
せっかく来たしお酒も抜けて小腹も空いてきている。
シメに滋賀名物のB級ぐるめ『近江ちゃんぽん』を食べに行くことにした。
近江ちゃんぽん
一般的にちゃんぽんといえば長崎ちゃんぽんをイメージする人がほとんどじゃなかろうか。
それほどまでに九州を代表する食文化になっている長崎ちゃんぽん。
自分も博多に寄った時には必ず立ち寄るちゃんぽん屋がある。
糸島観光に行く前に絶対寄りたいランチ!その味に魅了される人続出『長崎亭』で味わう絶品の博多ちゃんぽん
ここ滋賀県で有名な近江ちゃんぽんは、完全に別物で独自の進化を遂げた純和食のご当地ちゃんぽん。
滋賀県民のソウルフードと呼ばれる野菜ちゃんぽんだ。
彦根駅前の「麺類をかべ」という食堂が発祥の昭和38年から続く麺料理。
黄金のだしとたっぷり野菜のちゃんぽん麺なのだ。
創業昭和38年ちゃんぽん亭

究極の黄金だし、ガッツリ野菜、近江ちゃんぽん。
昭和38年創業の看板が目印のちゃんぽん亭。
滋賀県では誰もが知っている有名店だ。

だしよし!麺よし!野菜よし!
近江ちゃんぽんは三方よし!
早速明日への活力を得るために近江ちゃんぽんを頂くことにする。
ちゃんぽん亭訪問
店内の券売でチケットを購入。
券売機だったので細かいメニューは把握していないが、今回は近江ちゃんぽん(750円)と半チャーハンのセットを注文。

ラー油、一味、コショウ、特製醤油と、他にもお酢があり味変できる卓上の調味料たち。
店内も余裕を持って食事ができるよう広々としている。
5分ほど待つと提供される『近江ちゃんぽん』
近江ちゃんぽんの実力とは!?

黄金に澄んだスープの近江ちゃんぽん。
『ちゃんぽん』の多くは長崎ちゃんぽんと類似していたりもするが、この近江ちゃんぽんは完全に別物。

スープはとんこつではなく純和風の削り節と昆布からとった和風醤油味。
近江鶏のガラや道南産の昆布と6種類の削り節でうま味を引き出しているとのこと。

麺はかんすいを使った中華麺。平麺で程よい弾力。
具材にも海老やイカは入っておらず唯一海鮮系と言えるのはかまぼこのみ。
野菜にも滋賀県内の農家から仕入れた地元野菜をはじめシャキシャキのうまさが楽しめる。
これらを手鍋仕上げしたのが近江ちゃんぽん。
長崎ちゃんぽんのように鉄鍋炒めをしたのではなく、手鍋を強火で煮込むことで野菜の甘さと肉の油脂を乳化してコクを出している。
あっさりしていながらもしっかり美味しく味わえる。

あっさりしたちゃんぽんに合うチャーハン。
普通に美味しいチャーハンでした。
【ちゃんぽん亭 近江八幡店】 住所:滋賀県近江八幡市白鳥町96-1 営業時間:11:00-22:30 公式HP:https://chanpontei.com/
麺類好きには一度味わってみてもらいたい。
老若男女問わず安心する味わいの滋賀県民のソウルフードだ。