
「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」の異名を持つランドクルーザー。
世界中で大人気で、今でも昔のランドクルーザーが高値で取引されるほど。
これまでプラドは日本国内では一部のアウトドア好きからの支持を集めていた。
が、最近のアウトドア、キャンプ、釣りブームもあり現在ではショッピングやファミリー利用でも様々なところで見かけるようになった。
少し前まではシティ派SUV、ハリアーに代表する車種もSUV人気をけん引してきたがこのコロナ禍における「アウトドアブーム」が一気に本格SUV人気を生み出した。
そんな中2009年からマイナーチェンジを重ね円熟味を増したランドクルーザープラドは都会派SUVとは一線を画しており、今や大人気車種となった。
きっとこのページに来てくれた人は、旅行も好きで、遊びも好きで、出かけるのが好きで、プラドが大好きでともに自然を遊びたい人だと思う。
キャンピングカーまでは必要ないけど、ランドクルーザープラドで快適に車中泊をしたい時はあるはず。
プラドは車内も広く、問題なく一夜を過ごせそうな感じを漂わせる。
プラドで車中泊は可能なのか、車中泊仕様にカスタムするにはどれくらいの費用がかかるのかなどの疑問が出てくる。
今回はランドクルーザープラドが車中泊におすすめの理由や、車中泊仕様にするには費用はいくらぐらいかかるのか?その他注意点などをご紹介していくのでぜひ参考にしてみてもらいたい。
ランドクルーザープラドが車中泊にオススメな理由

1.走破性
車中泊にオススメといった記事にはだいたいがミニバンに代表する大きくてスペースや空間がある車が取り上げられる。
もしくは大型で高額な海外の外車や全長5mを超えるカスタムキャンピングカー。
でも、はたしてあんな車で一体どこに行くのだろう?
駐車スペースの問題もあり、だいたいがせいぜい道の駅でバッテリーをブンブン動かしてキャンピングカーに乗ってます感を出しているだけではないかと思ってしまう。
車中泊以前に一番大事なのは安全に目的地まで行き、無事に帰ってこられること。
ランドクルーザーのコンセプト『どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ』。
これほど相棒として心強い車が他にあるだろうか?
2.広い室内空間
プラドは3列シートで床こそ高いが想像以上に室内空間は快適である。
しっかり居住空間を作れば大人が数名足を伸ばして寝られるだけのスペースを作り出すことができる。
この『高い走破性』と『広い室内空間』を併せ持っているのが、なによりランドクルーザープラドを相棒にオススメしたい理由なのである。
車中泊のメリット
プラドで車中泊をする一番のメリットはアウトドアが楽しめることだ。
他の人に気を遣う必要もなく気軽に快適に過ごすことができる。
そしてドアを開ければ、もうそこはアウトドアの世界なのだ。
魚釣りやキャンプといった時にも朝イチから潮のいい時間に出かけたりキャンプで良い場所を確保したり、夜中に移動しておいたほうがいいことは多い。

冬の楽しみ、スキースノーボードといったウインタースポーツ。
雪山でも1本目のパウダーランにありつけた時には天国でも滑っているような脳汁が出てるんじゃないかというほど気持ち良い思いができたりする。
車中泊であれば、車に荷物がたくさん積めて朝起きてサッと動ける。
なにより自由なのだ。
こういったアウトドアの楽しみもしっかり車中泊で疲れを取ってこそ!
風邪なんて引いたら遊ぶどころではないのでしっかり対策をしておきたいところ。
車中泊のデメリット
車中泊の楽しみでもあり最大のデメリットなのは『気温』だ。
夏の暑さに車内は40度を超え、冬の寒さに車内は氷点下を記録する。
夏の車内で熱中症になるように、冬の寒さも危険がある。
特に冬の車中泊ではエンジンのかけっぱなしは非常に危険なのだ。
毎年冬の車中泊で寒さに耐えきれず、エンジンをかけて睡眠している間に大雪で排気ガスが逆流して車内で一酸化炭素中毒死する人が後を絶たない。


そんな排気ガスが入るほどなんて、という人もプラドが雪に埋まるほどの雪の量がどれぐらいのものか理解できるはずだ。
(同じ場所で撮ってなかったのが残念ですが。)
こんなプラドが積雪に消えてしまうような極寒の雪山でも、車中泊で難なく乗り越えてきた。
プラドと共に旅をしてもう何年になるだろう。
例えマイナス10度を切る雪山であっても、しっかり対策をすれば朝まで暖かく眠ることも十分可能だ。
プラドで快適に車中泊するアイディアの参考にしてもらいたい。
快適に眠るために重要な「マット」

ぴろすぃはこれまでランドクルーザープラドを70→120→150と乗り継いできた。
【旅ガジェット】歴代ランドクルーザープラド(70系,120系,150系)を乗り継いだ旅尽くしの記憶
この150系の走りは非常に満足で、エンジンはどれだけ荷物を積んでいてもアクセルを踏み込めばグイグイ前に進んでいく。
燃費は平均7-9km/ℓ程度といったところ。
中でも現行のランドクルーザープラド150系に関しては抜群の完成度を誇っていると感じる部分がある。
その一つがこのシートアレンジだ。
先代120系ではフルフラットにならなかったが、現在の150系からは座面を倒してフルフラットにすることができる。
このシートアレンジの改良は大幅な進化で、これまで以上に使い勝手が良くなりなにより積載可能な荷物量も増えた。
車中泊で1番よくある悩み「シートで寝たら翌日疲れが取れなかった。」ということも無い。
疲れが取れない原因はシートの隙間や十分に足を伸ばせないことで身体が固まってしまって、しっかりマットに横になれないことで寝付きが悪くなってしまうから。
この150系ではしっかり厚手のマットを敷くことで、抜群の寝心地を確保することができている。
ランドクルーザープラド150系の荷室は、幅がタイヤカバー上の狭いところで1,095mmから広いところで1380mm。
長さが運転席を最大まで後ろに引いて1,830mmから最大だと2,070mmある。
悩みに悩んだあげく購入したのがこのマットだったが、画像のようにピッタリだった。
このマットが幅1,200mmで長さが1950mmとちょうどプラドの荷室の最大と最小の中間サイズ。
厚みも100mmあるため、座面のデコボコも全て吸収してくれてまったく背中に当たりが無い。
もちろんほぼピッタリサイズで余分な隙間が無いおかげで床からの冷気も一切感じない。
しかも3つ折りなので、使わない時は折りたたんでおくことも可能だ。

このマットに敷き毛布、かけ布団とかけ毛布で中に潜り込むのが冬場の車中泊スタイルだ。
マイナス気温が予想される時にはオールシーズン用の寝袋に入って布団に入るようにしているが、正直全く寒さを感じないぐらい熱を閉じ込めてくれる。
意外なポイントかもしれないが、普段使いの枕を積むことでさらに快眠度が大幅に増す。
自分は絶対に2個持っていって、寝るまでは背もたれとして活用している。
マットを敷くだけなのですぐに普段使いに戻せるため、週末だけの仕様にすることもできる。
快適に眠るために重要なカー用品「サンシェード」

釣り・キャンプ・スキースノーボードに通う雪山好きな人など車内で睡眠を取る機会は思っている以上に多い。
プラドで快眠できるとなれば、その使い勝手は各段に上がる。
逆に「エンジンを切ったら寒くて眠れなかった」これではせっかく朝一から遊べる車中泊なのに楽しさが半減してしまう。
このサンシェードが実は快適性の確保に非常に重要で、これを貼るだけで車内の熱をしっかりと閉じ込めてくれる。
サンシェードがあるだけで冬は窓からの冷気を、夏は直射日光を遮断して車内を快適に保ってくれる。
このサンシェードを実際に購入してみたが、厚手で車内の保温はもちろん車外からの視線を気にしなくても済むため、しっかりプライベート空間を確保することができた。
車中を快適にする車中泊アイテム
マットとサンシェードは車中泊をするにはマストなアイテムだが、参考にその他著者が持っていく車中泊アイテムも列挙しておくことにした。

こちらは車内で欠かせないソケットからUSB充電をするケーブル。
iPhoneもGoProも充電器もとりあえず走っている間は充電が欠かせない。
中でも充電ケーブルはアンカー製が最強すぎる。
このPowerLineシリーズが3本セットだと超安くなっているので自宅と車に常備している。
30,000回以上の厳しい折り曲げテストもクリアしましたと謳っているだけあり、純正ケーブルよりも相当丈夫なので車内で引っ張ったりなど雑に扱うにしても使い勝手が非常に良い。

車内に積んでいるのはこの2つ。
簡易テーブルとカゴに入れた調味料やキッチン道具関係と車内で服を吊るためのハンガー。

今はイワタニ製のカセットフーエコを使用。次買うならたふまる欲しい。
一緒に入れているのは、JBLのスピーカー。
エンジンを切った車内では音楽を聴くのも手持ちのiPhoneからなので、こういったスピーカーがあるとめっちゃ便利!

JBLのスピーカーは知り合いの某USJのダンサーさん達がすごくオススメだったので購入してみたが、完全防水で音質も良くバッテリー持ちが良いので自分には最高のスピーカーだった。
現在は最新型が出てきている。
愛用のバッグはカリマーのtributeとworldtraveler。

主にカリマーのほうには着替えを。
WorldTravelerにはガジェット系を放り込んでいる。

シート足元には除雪用のワイパーと脱出用のチェーン。どこまででも安全・安心に遊びに行くには多少の荷物にはなってもきちんと持参していく。
年末年始、1mを超える積雪で周囲はスタックして身動きが取れず除雪待ちをする中自分とプラドは早々に雪山から下山することができた。
もちろん、プラドの走破力の高さのおかげだが何があっても大丈夫なように準備は万全にしておきたいものだ。
まとめ|ランドクルーザープラドでの車中泊
ランドクルーザープラドでの車中泊、参考になりましたか?
そもそもアウトドアに出かけるためのプラド、せっかくなら快適に車中泊できないともったいないです!
車中泊に適した車はたくさんあると思いますが、中でもこの走破性と快適性を両立したランドクルーザープラドでの車中泊は安心感が絶対的に違います!
冬の雪山で何度もスタックしたミニバンを見てきた中、楽々と走破していく自分のプラドが可愛くて可愛くて仕方ない時が何度もありました。
そのプラドがフルフラットはもちろん、マットを敷けばさらに快適に休めて次の日のアクティビティが一層楽しくなること間違い無し!
ちょっとしたテーブルやスピーカーを持っていけば、さらに快適な居住空間ができます。
プラドを自分らしく自由に作り上げていくことも、オーナーならではの楽しみだと思います。
「地球を、世界を、走りつくせ。」とプラドが導くように。
ランドクルーザープラドでの車中泊が快適になれば、もっと行動範囲は広がりさらに楽しいことが地球には、日本にはきっとあるはずだ!