世界一周の計画を立てていた段階で思い悩んだことがある。それは地球を東回りか西回りかどっち回りで1周しようかということだ。
(参考:世界一周の準備)
今回はそれぞれのメリット・デメリットを検証してみたいと思います。
旅の目的地
ルートを決めていくうえで大事なのは、第一に自分がどこに行きたいかが重要になる。
また、それにはいつの時期が良いのか。
例えば人気のウユニ塩湖は1-3月が全面鏡のようになるハイシーズン。
その時期にボリビアを訪れてなければ、ウユニ塩湖はただの真っ白な湖で見たい景色が変わってしまう。
自分もまずは見たいもの、行きたいところをリストアップしていくことから始めた。
世界一周に出発までの準備 まずは現職を退職するまでの間のリストアップ
それらを線で繋げていくと、おおまかにルートができてくる。
西回りルート
実は元々は西回りルートで世界一周することを考えていた。
もちろん、理由は大好きな深夜特急(沢木耕太郎著)が西回りルートだったから。
想定されるような西回りとして、台湾→香港・マカオ→ベトナム・フィリピン・カンボジアでアンコールワットなども見つつタイ・マレーシア・インドネシアなどを経由し、インド・ネパール。
そこから中東・ヨーロッパに入って、アフリカを訪問してアメリカ大陸へ渡るルートだ。
西回りルートは、スタートのアジアは物価が安いというメリットがある。
ベトナム〜中東ぐらいまでは、シングルでも1,000-2,000円あれば泊まれるし、節約したければドミトリーで数百円でも過ごせる。
(参考:ドミトリーを初めて利用するなら宿泊前に確認したい利用方法とおすすめの持ち物)
食事も1食100-300円程度でうまく過ごせば1日1,000円ぐらいで生きていける。
気候や時差も少なく、少しずつ身体を慣らしていくことができるだろう。
ただ、安さもあり遊ぶことを覚えてしまうと意外と費用が膨らんでた気がする。
特にアジアではカンボジア、フィリピン、タイなど遊べるところが豊富にある。
今の私だったら日本を出て、タイでお金が無くなって帰国していたかもしれない。
過ごしやすいということはそれだけ誘惑も多いのだ。
西回りのデメリットとしては、アジアを抜けた先でドンドン物価が上がっていくこと。
懐はどんどん寂しくなっていくのに、出費はどんどん増えていく。
後半に向けての計画的な資金活用が求められるだろう。
東回りルート
私は東京からアメリカに飛ぶ東回りのルートを選択することになった。
要因はいくつかあったが、1つは北米に親類がおり宿代を浮かせることができたこと。親類が仕事の都合などいつ帰国するかわからない状況だったため、世界一周でいつアメリカにたどり着くかわからない不確定な状況は避けておきたかった。
世界一周 日本を発って1カ国目 アメリカのサンフランシスコ到着
2点目は、2ヶ月先に世界一周に出発していた元同僚を追いかける必要があったこと。
世界一周に出かけた先のどこかの国で落ち合うことを約束していたからだ。
世界一周に出発するまでの準備 自分より2ヶ月前に退職する同期との情報交換
世界一周デート(ロンドン夜景、ロンドンダンジョン、ビッグベン、ロンドンアイ)
こういった要因から1カ国目にアメリカを選択して東回りを選択することになった。
大まかなルートとしては北米→南米→ヨーロッパ→アフリカ→中東→ヨーロッパ→アジア。
西回りを検討していたが、結果として自分は東回りで正解だったと思う。
その根拠は日本から出発したと考えた際に、各国へ移動にかかる時間と距離だ。
ユーラシア大陸の東端にあたる日本からは、正直なところ先ほどの西回り旅の初期に訪問する台湾〜インド辺りまでは直行便で6時間もあれば着くことができる。
行こうと思えば年末年始、ゴールデンウィーク、お盆などバカンスが無い日本でも1週間もあれば十分に満喫できるのだ。
では東回りだとどうだろう。
旅の初期にやってくる大人気の世界遺産『マチュピチュ』を見に行こう!と思っても日本からだと東京成田からロサンゼルス、もしくはメキシコを経由してペルーのリマに入国するまで32時間ほど。
旅の中期でやってくるエジプトで『ピラミッド』を見よう!と思ってもドバイで乗り継ぎをしてカイロまで20時間かかる。
東回りのルートは早々に日本から遠く離れてまだ資金が潤沢なうちにこれらの国々を観光することができたため、あれをやっておけば良かったな、といった後悔をすることがほとんど無かったのだ。
周辺アジア国であれば、多少の資金難でやり残したことがあってもまだ世界一周帰国後に何度でもしかも安くで行ける。
ヨーロッパ・南米・アフリカ・中東あたりで後悔を残して再訪しようと思えば、時間も費用も世界一周時から比べると何倍もかかってしまうのだ。
まとめ
上記は自身の旅を振り返って感じた感想です。
自身が東回りだったこともあり、東回りで良かったと思いたい面もあります。
ただ、東回りは西回りよりも圧倒的に出費のペースが早い。
西回り初期のアジア1日1000円で過ごすなんて、北米・ヨーロッパでは宿も確保できなかったりする。
世界一周の旅の目的は人それぞれ。
なんなら北米~ヨーロッパの物価が高い地域はそもそも行かない旅人もいる。
世界遺産や観光よりも街の雰囲気や文化を感じたり、ひたすら1カ国でも多くの国にスタンプラリーのように入国スタンプを集める旅が好きな人だっているでしょう。
ただ日々日々お酒を飲んでその国に沈没して、ベッドで身動きすらしないバックパッカーだっている。
期限を決めず1日でも長く旅を続けていく目的なら、確実に物価安の西回りを選択した方が良い。
双方にメリット・デメリットありますが、東回り・西回りどちらの旅であってもせっかく世界一周に出る機会を得られたのならば旅に後悔だけは残さないようにしたいものですね。