世界三大料理と言われる「中華料理」「トルコ料理」「フランス料理」。
イタリアンや和食、インド料理、タイ料理などを抑えて三大料理と評される。
なぜこの三か国の料理が世界三大料理として数えられるようになったんだろうか?
各国で美食からローカルフード、ゲテモノまでその味を堪能してきた中で、現地で味わえたからこそ感じられたことや美味しかった料理を紹介して世界三大料理の秘密に迫ります。
世界三大料理とは!?
そもそも誰が言い出したのかこの世界三大料理。
調べてみるも、どうも明確に基準は無いらしい。
一説には宮廷料理だったものが選ばれているとか。
それなら沖縄料理(琉球王朝の料理)だって入ってくるんじゃ無いかとかタイ王朝はどうなんだとかの疑問も生まれるものですが。
(参照:琉球王国の宮廷料理が味わえる『イラブー料理 カナ』)
世界三大料理は世界一美味しい料理と言われたタイのマッサマンカレーなど単品メニューが対象になるわけでは無いため、どうやら美味しいからとかだけで決められているわけでは無いようだ。
これら世界三大料理はかつてより調理法や味付けなど歴史的・文化的な影響を各国に及ぼしており、
それらも加味して昔から数えられてきた。
そのため現代の知名度や料理とは一致していないようだが、共通認識としてこの3カ国のようだ。
確かに各国素晴らしく美味しい料理が各種揃っていた。食べた感想などを含めて紹介していけたらと思います。
中華料理で味わった甘・塩・酸・苦・旨、焼・茹・煮・蒸・炒・揚
日本人には馴染みがある中華料理。
これは日本だけでなく、各国でもそうで世界中で中華街を見ることができた。
(参照:アルゼンチンにもある中華街 初体験の地下鉄と台湾の女の子とのデート)
中華料理と言っても、中国自体が元々複数の国家だったところが集合しているためその食も様々で多様性に溢れている。
中国内だけでも山東料理、江蘇料理、浙江料理、安徽料理、福建料理、広東料理、湖南料理、四川料理の八つの地域の料理が含まれている。
滞在していたのは四川省だったがそれだけでなく各国に訪問する中で現地の中華を食す機会もあり各レストランごとに素晴らしい料理を堪能することができた。
中華料理が素晴らしいなと感じるのは、その文化同様の食材と調理法の多様性だろうか。
甘味、塩味、酸味、苦味、うま味、焼く、茹でる、煮る、蒸す、炒める、揚げる調理と言われるものは何でもあるんじゃないだろうか。
その掛け合わせも豊富であるからに楽しめる味の幅も広い。
さらに食材まで含めると本当に万を超える調理手法があってもおかしくない。
日本では「ざる」や「かけ」などダシつゆで食べるイメージがあるが中国でも蕎麦を食べるし、
カエルも食べる。この白いのがカエルの脚部で、小さい手羽先みたいだった。
内陸部では、カニや魚貝の臭みを消して食べられるよう調理法も発達していた。
もちろん甘いものや飲料でも工夫がこらされている。
食後の蒸したお菓子
美味しい食後のお茶とお菓子まで。
中国の四大発明と言われる羅針盤・火薬・紙・印刷と同様その調理法など中華料理が各国に影響を与えた部分は大きいと思う。
日本料理の礎となった部分も多いに感じられ、その調理法や食材に改良を加えたものも多い。
日本でも一般的に食べられている餃子から、
絶品だったトマトラーメン
(参照:成都で締めにオススメのトマトラーメン【卢记华兴煎蛋面】)
これも美味しかった牛煮込み。
(参照:世界遺産 親子3代90年かけて造られた世界最大の菩薩 楽山大仏)
日本人には身近すぎるため単品での満足度は後述のトルコ料理やフランス料理ほどでは無いにしろ、各種食材を多様な調理法で味わえる満足度は他に肩を並べるものはないでしょう。
上記五味だけでなく痺・辛味まで加わった本場の四川火鍋はぜひ本場を訪れて味わってみてもらいたい。
衝撃的な美味しさ!和食に通じる素材を感じたトルコ料理
トルコは数日間の短い滞在だった。しかしその数日間で食べる料理はどれもこれも美味しくトルコ料理のポテンシャルの高さを垣間見た。
というのも、トルコ料理で感じたのは他の欧州料理と比べても圧倒的に素材の味が美味しく、和食に通じる部分を感じたからだ。
特に、ヨーロッパでは欠かせないトマトやオリーブオイルの使い方に関しては抜群で、またそれと合わせるパンも抜群に美味しい。
白飯はうますぎるといけない、と誰かが行っていたがまさにその通りで白米に通じる部分がある。
パンがうますぎず、料理と合わせると何杯も美味しくなる。
トルコのパンはフランスのバターが強いパンと違って、小麦の風味がとても強くただのパンなのに衝撃的に美味しかった。そんなパンだった。
ぜひ、パン好きには訪れてもらいたい国だ。
日本の米どころ新潟県魚沼産こしひかりで食事をすれば美味しいように、当然美味しいパンと食事がまずいわけがない。
日本ではトルコ料理はケバブぐらいしか馴染みが無いですが、ヨーグルトの発祥はトルコと言われていたり、ピデという料理がピザの原型になったように食文化の進化に大きく貢献してきたようです。
(参照:ブルガリアの女の子の手料理 冷たいヨーグルトのスープ『タラトール』)
この旅では食べなかったですがフムスなんかも大好物だし美味しい。
このパンと合わせる料理もオリーブオイルで煮たものが相性抜群で、こんなに美味しいものかと思った。
現地で食べて美味しかったトルコ料理は以下より。
トルコに行って感じたのは、ヨーロッパのような街並みの中にモスクがあり、アジアのような雰囲気や文化の特徴を感じるということ。
前後に入国していたヨルダン・ブルガリアは隣国にも関わらずそんな文化は感じなかった。
もちろん、今や世界中で気軽に食べられるようになったケバブなんかも、羊肉のケバブがあったりと多様性を感じられる。
古より各種文化・人種・風土・物流が混ざり合っていた国だからだろうか。
初めて海外旅行に行く人も、どれだけ海外旅行に行っている人でも、この国の各大陸の文化が入り混じった空気は違和感でもあるし面白くも感じられると思う。
また改めて訪問したい国の一つである。
濃厚なソースと技法は今も先進的なフランス料理
最後に取り上げるのは美食の街フランスのフランス料理。
フランス料理といえば、これまでの中華料理やトルコ料理と比べても世界中で高級料理としてもてはやされているのではないだろうか。
元々はローカルな郷土料理だったものがチーズやワイン文化と絡み合い、料理を文化や学問として押し上げた功績はフランス料理ならではだと思う。
チーズをフォンデュするというアイディアや、
そば粉はヨーロッパでは麺ではなくガレットになる。
他国ではあまり食べられていない鴨のコンフィも、低温の油で火が入れられており現在の低温調理にも通じる旨味を引き出す手法だ。
加えてフランスの各店で味わった中で美味しかったものはやはりバター香るパン類、特にクロワッサンと各種料理のソースだろうか。
日本の和食は素材の旨味を引き出す調理に主を置いているのに対して各フランス料理は味の層が重なる調理が抜群に美味しい。
どこのお店でもそういうこだわりがあるのか、前菜(野菜)スープ、メイン、パン、お酒や飲み物などただ食事をするだけでなく、最近よく言われるマリアージュといった概念で食事を楽しむことができる。
ローカルのお店でよく食べられているものからファストフードまで、全然飽きない。
まとめ
私は旅行に出かけたら1日に6食ぐらいは食べてしまうのだが、世界一周中にはだいぶとその日に何を食べるかを決めるのに苦労した。
というのも予算との兼ね合いもあり、1食1食が現地のことを知るために、文化を学ぶための勝負だったからだ。
世界一周中は朝起きてからや晩餐に食べたいものがなければ、レストランに入らず観光をして街中を何時間も歩き続けることがザラにあった。
1食でも、もっと美味しいものを食べたいと思った。
中国・トルコ・フランスにもまだまだ食べられなかったものが眠っていると思う。
世界一周から帰国して、また食事を楽しむ旅に出たいものである。
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